江島 望
はい。私は佐賀で初めて現地採用された2人のうち1人です。準備期間の2016年9月から入社して、最初は東京から来た支社長と3人だけの小ぢんまりとしたスタートでした。ほぼ1年経って、佐賀の地域限定社員は6名に増えています(2017年8月現在)。
過去2社で働きましたが、前職は不動産の営業でした。接客は好きですし、物件をお客様と一緒に見に行くことは日々の楽しみの1つでもありました。しかし会社の経営が傾き始めたころ、激務がたたって体調を崩してしまいました。
Faber companyとの出会いはハローワークです。前職を辞めた後、日商簿記検定の資格を得るため地元の職業訓練校で勉強をしながら、転職活動をしていて。得意とするパソコンや簿記関係の仕事に就きたいと伝えてあったので、当社の求人募集が始まってすぐ、「あなたにぴったりの仕事ですよ」と、教えていただいたのを覚えています。「佐賀にいる限り、IT企業とは縁がない」と思い込んでいたので、「これは知識を得るチャンス!スキルアップにつながるかも」と、興味を持ちしました。
はい。入社を決意したのはその説明会でした。稲次社長が笑いを交えつつ、明るい雰囲気で会社の取り組みを説明してくれたことが大きかったですね。一人一人の質問にじっくり耳を傾けて、最後に「わからないことはもうないですか?江島さんは、大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。その一言で、技術を身につけて、この会社に貢献したいという思いが湧きました。
採用試験もリラックスした雰囲気だったので、緊張しませんでした。趣味や佐賀の良いところといった、身近な質問も多かったです。一人の人間として、自分の内面を見てもらえたように感じました。
不安より喜びの方がずっと大きかったです。他県に行かなくても、地元でITの仕事に挑戦できる!しかも会社が佐賀で事業を展開していくこれからの時期に、一緒に成長できることを誇らしく思えました。
不安があるとすれば、会社に対してより、自分の力量に対してでしたね。「SEO」という単語は知っていましたが、どんな仕事なのかは具体的にイメージできず…。ただ、中高の授業や、職業訓練校でも、サイト制作に必要なHTMLの基本コードは、少し勉強したことがあったんです。テンプレートを使ってオリジナルサイトを作成したこともありました。あくまで趣味だったのですが、入社して仕事を覚え始めると、そういった過去の知識も役立つことがわかり、安心しました。
何か調べる際、皆さんも検索エンジンを使うことが多いと思います。私たちのチームは、その検索結果に表示されるクライアント企業様のサイトを、ユーザーにとってより魅力的に、改善するお手伝いをしています。
サイト構造、各ページの充実度や画像、挿入されたタグなどが適切かを見極め、改善点を提案しています。不動産の営業だった頃は、住む人の生活導線をよく考えましたが、今はサイト内でのユーザー導線をスムーズにすることも仕事。サイトに使用する画像は、編集ソフトなどでデザインすることもあります。難しい時もありますが、もともと絵を描くのが好きだったので、時間を忘れて楽しく作成しています。
より価値の高い情報を、より多くの人に届ける仕事なので、お手伝いしたサイトで成果が出ると、やりがいを感じますね。
私たちは支社最初のメンバーだったので、東京本社で入社式を終えた後、先輩たちから3週間みっちり教えてもらいました。なぜか「難しい」という感覚はなかったんですよ。もちろん、わからないことはたくさんあるのですが、「ここがわからない」というより、「自分がどこをわかっていないかすら、わからない」ことが多く(笑)、新しいことを吸収できるのがとにかく新鮮でした。
気後れせずに学べたのは、先輩たちのおかげです。研修中、「同じ内容を何度も聞いて、申し訳ありません…」と謝った時、「聞いてもらったほうが、理解できている部分とそうじゃない部分がわかるからいいんだよ。ちょっとでもわからなかったら、何度でも質問して」と、とことん付き合ってくれました。理解できると、自分自身の成長が実感できて、自信にもつながりました。
佐賀で業務を開始した最初の1週間は大変でしたね。学んだことでも、実務になると「あれ?」と頭が混乱してしまい、東京の先輩に手伝ってもらったりもしました。「このままでは効率が悪い。どうしたらいいだろう…」と考えて、もう一度、研修内容を一から見直したんです。意味を理解できなくても、役員の鈴木謙一が運営している「海外SEO情報ブログ」に目を通すことも決め、続けました。するとだんだんとSEOとは何なのか、世界がどう動いていて、自分が行っている仕事はどんな意味があるのかを、把握できるようになったんです。今では先輩の力を借りることなく仕事を進め、九州佐賀支社の後輩の育成も担当できるようになりました。
あとは「地域創生」をテーマに、メディア取材を受けた時も緊張しました!当社初の現地採用社員ということでインタビューに応じましたが、何を話したかも覚えていません(笑)。その記事や番組を見ると、「前に出て発言することも大事だな」と、思えるようになりました。
入社してすぐは3人で物静かでしたが、そんな印象は最初だけ(笑)。今はメンバーも増えて、会話が増えました。午後の「おやつタイム」や、少し休憩を入れたいと思った時にワイワイ話しています。集中する時と、おしゃべりする時のメリハリをつけて仕事ができるので、働きやすい環境ですね。現在は東京本社のコールセンターとしても機能しているので、前々職の損保コールセンターでの経験も生かして、業務効率を改善しています。
そうでもないです。グループチャットを使えば、話すようなスピードでやりとりできますから。話が長くなりそう、または直接話したい場合はビデオ通話を利用しています。会議もビデオ通話で、特に支障ありません。東京へ行くこともあり、Faber Companyの一員として、チームで働いている実感があります。
大きい木のような会社だと思います。お客様の分からないところ、気にされているところを細部まで伺って、親身になってお答えする先輩たちの姿をたくさん見てきました。お客様のためによりよい情報、改善案の提供に心を砕き、さまざまなサポートをする姿は、どこかどっしりした木のようなイメージが強いですね。
まずは、ITの知識がなくてもまったく問題ありません! 現在のメンバーも全員、経験ゼロからのスタートでした。私はもともとWebに興味があり、HTMLやCSSを少しかじっていましたが、入社後に学んだこととまったく違ったこともあったので、むしろ邪魔な知識だったかもしれません。わからないことはすべてサポートしてもらえるので、自分自身の成長を実感しながら、自分のペースで仕事を覚えることができる。そこが一番のおすすめポイントだと思います。
佐賀で就職する、佐賀に永住すると考えると、まず就職できる分野が限られています。情報社会になったとはいえ、佐賀でITやクリエイターとして仕事をする、というのは不可能に近い…そんな風に私も考えていました。でも、Faber Companyならできるんです。佐賀は福岡の隣にあるのに、他県の方々からは「佐賀ってどこにあるの?」と言われることも…。当社のようなITベンチャーの活躍を、佐賀の知名度向上につなげたいと思います!
新しいことに挑戦するのが好きな方、チームで達成感を分かち合う喜びを感じられる方にぴったりだと思います。雰囲気は、皆さんがイメージしている「IT企業」とは、かなり違うはずです(笑)。社員はみな佐賀県民。方言も出ますし、地元ならではの話題が多いので、とても働きやすいですよ。飲み会や、ランチに出る回数ももっと増やして、絆を深めたいなと考えています。
(2019年5月現職)
九州佐賀支社 SEOチーム チームリーダー