経歴
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学生時代
大阪大学 外国語学部に入学。3年次に1年休学し4カ国でワークエクスチェンジを経験。
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2020
1年目 - Faber Company 新卒入社 ~ ヒートマップチームに異動新しく生まれた地方企業専門の営業チームに参画。
半年後、「ミエルカヒートマップ」のコンサル営業を担当。
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2021
2年目 - ヒートマップチーム「ミエルカヒートマップ」のマーケティングを担当。
課題解決力を活かして「ミエルカヒートマップ」の開発ディレクションを兼任。
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2022
3年目 - エンジニアチームに異動主力サービス「ミエルカSEO」「ミエルカヒートマップ」の開発ディレクション担当に。
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2023
4年目 - エンジニアチーム開発ディレクションをしつつ、海外カンファレンス登壇、既存サービスの海外展開、新規サービスの立ち上げに挑戦。
その後、新機能開発を行う開発ラボグループのマネージャーに就任。
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2024~
5年目 - プロダクト開発グループ マネージャー就任ミエルカシリーズの開発運用を担うグループを統括。プロダクト開発に限らず、エンジニア含む組織マネジメントや組織開発、採用も担う。
プロダクト開発を牽引するマネージャーとして活躍
現在の仕事内容について教えてください。
開発グループ全体のマネージャーを務めています。主な役割は、プロダクトマネジメントと組織マネジメントの二つです。
Faber Companyでは常に、複数の開発プロジェクトが同時並行で進んでいます。私はプロダクト全体を統括し、機能や画面設計などの仕様についてメンバーと話し合い最終的な判断を下します。プロダクトごとのリソース配分を考えたり、プロジェクトのスケジュール調整をしたりするのも私の仕事です。
それ以外に、一人ひとりのメンバーとコミュニケーションを取りつつ、目標に対する進捗の確認、キャリアの方向性についてのヒアリングを行います。短期的・長期的両方の視点で、メンバーの能力向上をサポートします。
入社後、どのような経緯で今のポジションに就いたのですか?
入社直後は営業を経験した後、カスタマーサクセスとしてお客様のビジネスを支援する仕事を経験しました。その後はヒートマップチームに所属して、お客様のWebサイトの改善を通じて、受注率などを上げるマーケティング業務に従事しました。このチームでは、デザイナーとともに自社の商品紹介ページのリニューアルを手がけ、受注率を1.5倍に増やすことができたのです。
その経験を通じて、自分で手を動かしてものづくりをするプロセスにやりがいや面白味を覚えたのと、チームでの成果を評価されて開発部門へ移りました。開発部門では、ビジネス側と開発チームとの橋渡しをしながら、「ミエルカSEO」など自社ツールの機能改善を手がけるプロダクトマネージャーを務めました。
開発業務だけでなく、Webサイトのディレクションや海外カンファレンスでの登壇など、幅広く任せてもらっています。2023年4月には、欧州最大のSEOカンファレンス・ brightonSEOでも登壇しました。セッションタイトルは「How to maximize your website’s conversion rate」。講演では、先ほど紹介した「ミエルカヒートマップ」の商品紹介ページの受注率改善の事例を話しました。その後も、複数の海外カンファレンスで登壇しています。
その後、プロダクト全体を成長させてユーザー数を増やしていくためには、より広い視点での開発が必要という意識だと経営陣は考えるようになりました。それができる適任者が私だろうということで、今のポジションに就かせてもらったのです。
配られたカードで最善を尽くす。そのプロセスが楽しい
市川さんは、自身がプロダクトマネージャーに向いていると思いますか?
向いていると思います。私は、やらなければいけないことを達成するためなら何でもやる性格です。特に、限られた選択肢の中で良い結果を出すこと、そのプロセスを楽しむことを考えて行動するのが好きなんです。プロダクトマネジメントは、物事を多角的に見て決断することが仕事です。しっかり考え抜いて意思決定し、一度決定したことに全力を投じることができる。それが私の強みだと思います。
その性格は昔から変わらないですか?
幼少期からずっとこの性格です。自分で物事を決めてやり切るのが好き、誰かに指示されるのが嫌いという、とても手のかかる子だったと親には言われます(笑)。大学受験も、塾などコストのかかることは一切せずにいい成果を残すか考え行動し、大阪大学に進学しました。
私が所属していた外国語学部は、多くの学生が交換留学などで海外へ行くのが一般的でした。私も海外留学を検討しましたが、莫大な予算が捻出できず断念せざるを得ませんでした。そして私は、限られた予算で海外に行く方法を考え、※ワークエクスチェンジで海外を旅することにしたのです。結果として30万円ほどの予算で、1年かけて多くの国をめぐるという、貴重な体験ができました。
※ボランティアやアルバイトで働く代わりに、宿や食事を提供してもらう仕組み
仲間とともにプロダクトを作ることを楽しめる自分を発見した
マネージャーとしてチームを率いることで、大変だったことや成長したことは何ですか?
マネージャーになりたての頃は、たくさんの苦労がありました。特に大変だったのは、メンバーとのコミュニケーションです。開発グループにはエンジニアやデザイナーが多く在籍しています。私はビジネスサイドからマネージャーになったため、メンバーとの共通言語を持っていません。そのため、こちらの伝えたい意図がうまく伝わらず、モヤモヤすることが日常茶飯事でした。
逆に、成長できたのはチームで何かを作り上げることの楽しさに気づけた点です。この変化は自分でも意外でした。私は昔から個人プレイが好きで、人と一緒に何かをするのが好きではなかったのです。でも今では、自分が持っていないチームメンバーの強みを引き出し、プロダクト開発を推進していくことにやりがいや喜びを感じています。
新たな喜びに目覚めた今、マネージャーとして目標はありますか?
「プロダクト開発」と「組織開発」という二つの目標があります。プロダクト開発では、既存のプロダクトに固執せずどんどん新しい機能やシステムを開発し、海外へ送り出していきたいです。組織開発では、社内はもちろん社外からも新しい仲間を迎え入れていき、今よりも大きなエネルギーでFaber Companyの目指す目標へ突き進んでいきたいです。
予期せぬ出来事をチャンスと捉え楽しめる人と働きたい
Faber Companyで働く魅力は何ですか?
好奇心旺盛で積極的に行動できる人に、さまざまな機会が提供されることだと思います。英語で「Planned Happenstance」という言葉があります。予期せぬ出来事をチャンスと捉えて、柔軟に対応することでキャリアを築くという考え方で、私のキャリアの変遷を示すのにぴったりの言葉だと思います。
Faber Companyでは、役員や上司から突然ビジネスのアイディアが下りてきて、それについて取り組むことがよくあります。一見「無茶振り」にも取れる行為ですが、私は「なぜそれに取り組むべきか」を自分で意味づけして、実現に向けて動くのが楽しいです。もちろん、自分で「これはいい!」と納得できるものに限りますが(笑)。
そうして楽しんだ結果、営業からマーケティング、海外カンファレンス登壇、そして開発グループというキャリアを歩めていると思っています。
最後に、Faber Companyに興味がある人へメッセージをお願いします。
先ほども話したとおり、好奇心と行動力がある人に、Faber Companyは多くのチャンスを与えてくれる会社です。私は入社初期から、「グローバルな仕事に携わりたい」と口にしていました。そして、「ミエルカヒートマップ」の成功事例のプレゼンを目にした役員陣の目に留まり、brightonSEOや他の海外カンファレンスにも登壇できたのです。
私のように、自分がやりたいことが明確な人は、Faber Companyで活躍できるチャンスがたくさんあると思います。一方で、現時点でやりたいことが明確になくても、まったく問題ありません。それよりも、ガツガツと自分で好奇心を持ち、貪欲かつ愚直に物事を進めていけるような人が当社には合うと思います。
また、Faber Companyには多種多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。例えば開発グループのエンジニアチームには、まったく異なる分野でロボット開発していた経歴を持つメンバーがいます。私のように、ビジネスサイドからプロダクト開発に携わるようになった人間もいます。
当社には「異能異端を和える」という言葉があり、独自路線の視点や提案を尊重し合う文化があります。没頭できるくらい好きなことがある人、目の前の仕事を楽しめる人。そんな仲間を増やしていきながら、この会社をもっと成長させていきたいですね。
※写真はすべてWeWork神谷町トラストタワーにて撮影